麦焼酎とはその名の通り、麦を主原料とした焼酎です。
裸麦または大麦の精白したものを用いて、さらに歩留まり率60%の精白を行います。これにより、端麗、軽快な酒質となります。
蒸留法には常圧蒸留酒と減圧蒸留酒の二種類作られ、前者は在来法で重厚な味がします。後者は今流の爽快な風味で広く愛飲されています。
その他ろ過処理、貯蔵の期間によっても味が違うし、それらの調合により、多様な製品が供給されています。飲み方はお湯割りが一般的ですが酎ハイも捨てがたい。そして和、洋、中、いずれの料理にも合うのがこの酒の良いところです。
古くは長崎県壱岐の島の特産と言われ、いまや、九州全域に生産地は及んでいます。何といっても知名度の点では、大分県が筆頭でしょう。製造した醪を低温蒸留し、イオン交換樹脂で精製して従来とは異なったタイプの製品の販売が、消費者の嗜好にマッチしてヒットし、麦焼酎といえば大分県のイメージが定着しました。
ところで、現在の焼酎精製において、イオン交換樹脂は欠かせないものとなっています。これについて補足説明したいと思います。
この合成樹脂の用途は、硬水の軟水化、鉱山の排水からの貴金属の回収、医薬品の精製、のほか、染色、漂白、メッキ、あらゆる分野で利用されています。物質は溶液中ではイオン化(プラスとマイナスとに電離すること)します。
これを交換樹脂によって補足するわけです。麦焼酎を例にとれば、臭みの原因である酢酸、等を除去するわけです。交換樹脂にはミクロ単位の穴があり、電離した物質を捕らえるのです。
いわばフィルターと言えるでしょう。
最近のソフト化嗜好により、麦焼酎はもちろん、雑穀焼酎の精製にも応用されています。